市民権を得るバブリーなサッカー界
外国人選手。日本の野球等ではよく聞く言葉ですが、サッカー界ではもはや死語。オイルマネーに潤う中東や経済成長を背景にする中国マネーは、世界トップクラスの外国人選手を集めています。法外な金額が動くバブリーな部分が懸念されていますが、昨今のスポンサー契約料高騰がそれらをフォローし、とうとうアメリカまでもがサッカー界に本格参戦。
世界で最も市民権を得ているサッカーを通じて、選手の移動がグローバル化しています。金にものを言わせるやり方には批判も集まりますが、サッカー後進国がすでにピークを過ぎたワールドクラスの選手を集めることにより、自国のサッカーレベルを上げ、W杯などの成果に繋げる流れは見えます。
代表チームがあることはもはや「必須」と言えるような時代になってきている現在、シンプルにプレーするサッカーは、各種問題は抱えつつもそれらの関与を受けないオープンな戦場。見る者を熱狂させるそのコンテンツは、商業的に成功を収めた多くのビジネスマンを魅了し、事業で得た利益を投資させる流れを作っています。
スポーツ界で最も高額な投資を引き出せているのがサッカー。それまでサッカーに関心がなかった中東や中国、経済大国アメリカまでをも動かしたことはポジティブです。ハイパーなインフレのせいで、事業として倒れてしまうような国が出てくるかもしれないという懸念はありますが、国策として政府がグリップすることも期待します。